誕生日:1951年12月19日
座右の銘:感謝と共に常に努力
豊田喜代美(とよだきよみ)
メッセージ
【公式ホームページ公開の動機】
2025年で声楽家活動歴50年になります。
ホームページでは声楽演奏体験を公表させていただきます。
初めての公式演奏会は1975年(東京文化会館大ホール)読売新聞社主催の「新人演奏会」でした。
オペラデビューは東京二期会オペラ研修生時のオペラ公演『タンホイザー』のお小姓役で、23才でした。
70才を過ぎ、人生最終期に及んで、声楽活動を継続しているとはいえ、自らホームページを作るのか?と自問自答しましたが、「この世を去る瞬間まで歌唱能力は向上する」と、実証例を示して断言するボイスコーチをはじめ恩師とのトレーニング内容、刻々と積み重なっていく一声楽家としての体験と、それに付随して感じた演奏に関することを公表させていただき、どなたか関心のある方の目にとまって、何か少しでもお役に立つことができるのなら本望と思い、初めて自らホームページを作ることにいたしました。
【私の声楽家演奏の原動力となっている幼少期からの勉強】
ピアノと聴音ソルフェージュが私の声楽家演奏活動のクオリティを決定する確かな力となっていると考えています。声楽家プロ活動は、23才、東京二期会研修生時の二期会オペラ公演ワーグナー作曲《タンホイザー》お小姓役で始まってから、2022年で 47年間になり、声楽の初レッスンから52年、ピアノと聴音ソルフェージュの初レッスンは声楽初レッスンの13年前で65年になります。演奏家になって、指揮者・オーケストラ、共演者と共に創る演奏においても、歌曲演奏をピアニストと創り上げていくことにおいても、幼少期と同じ、ピアノを弾きながら楽譜を読みこんでいく自主勉強から始まり、並行して、オペラの役の人物および作品の文化的背景などの知識を得ながら、音楽の響きを体感するうちに、その作品の作曲家・作詞家の世界観が自分と一体化するような感覚になり、本番では、ただの歌う道具になって、言葉に表せない芸術創造体験に導かれてきたと考えております。
思えば、今日まで、幼少期に心身に刷り込まれた勉強の仕方を65年間継続しており、それが今も私の演奏の原動力になっていると思います。
【声楽家として科学に関心を持っていること】
科学に関心を持ったきっかけは1998年福岡のホスピス患者さんと会って、歌が患者さんの精神を平安にしている事実を見て衝撃を受け、声楽を客観的な科学的視点からも考えたいと思ったことです。1999年に国立法人北陸先端科学技術大学院大学に入学して修士課程と博士課程を修了し2008年に博士号(知識科学)を取得して以来、声楽家として、歌と人の身体の関係について学び、考え続けております。
【総合大学における声楽の授業で学んだこと】
歌と人の身体の関係について学び、考え続けていた中で、2018年から2021年度まで東京大学(教育学部)が立ちあげた「芸術創造連携研究機構」において、身体運動科学者と共に、授業『楽器としての身体:声楽の実践と科学』を担当する機会を得ました。授業内容と目的は、身体を楽器と捉えた声楽トレーニングに身体運動科学の知見による身体機能活性化のための基礎トレーニングを加え、そのトレーニング結果を数値とグラフにより可視化して結果を自覚すると同時に、芸術歌曲歌唱に向かう演奏準備過程から歌唱演奏本番を体験することによる、個々人の芸術創造体験です。
私にとって総合大学での声楽授業は初めてのことで、東京大学での声楽の授業を担当して、芸術体験が人材教育に及ぼす有効性を私なりに確信することができました。この授業は、声楽の楽器は身体と捉え、マンツーマンおよびグループレッスンの形態で、主観性と客観性のバランス効果に注目し、科学の視点を取り入れて、感覚的にも視覚的にも自らの状態を自覚しながらの授業内容でした。
正に吸い取り紙のように技術と知識を吸収して自らのものにし、みるみる歌声が成長していく学生さんを目の当たりにして、その優れた自主勉強能力には、毎回の授業のたびに心底驚いていました。前回に教えたことが今日にはほぼ出来ているという・・・。学生さんは、履修生全員が唱和して一緒に創る声の響きというものを体験しつつ、独立した個人としての歌う力を向上させていきました。毎年度、この授業には、個人としての必死と、全体としての思いやりの雰囲気が満ちていたと私は感じています。他者への気づき、他者を通して自己への気づきがあり、あるがままの自分に自信を持つようになることを見せてくれました。毎授業の声楽発声と歌唱の基礎部分内容は同じでも、全員がそれぞれに成長していて、1人ひとり課題も異なる中で、次々とバージョンアップして教えていくことが求められるレッスンとなり、私にとりまして心身ともに非常にハードで、授業の後は一種の放心状態だったと思います。授業最後、各履修生の歌唱による演奏会は言葉に出来ない純粋な「歌」の喜びに満ちていました。
私は、学生さんたちの存在が、未来への「希望」そのものであると感じました。そして、宿題をいただいたと思っています。それは、人生100年時代と言われる中、改めて歌唱とは何?ということを、多様な研究者と共に考え続けることだと思っております。
それまでには、音楽大学で声楽家を目指す学生さんへの指導をさせていただき、それは大変にかけがいのないことでした。そして、将来様々な専門に携わる学生さんとの初めての総合大学での声楽の授業は、芸術が教育に及ぼす作用の、私にとって奇跡とも言える体験でした。芸術作品にこめられた崇高な精神を体感すると、同時に、その精神に満たされて、それまでと異なる視点が与えられ、自分の知らなかった自分に気づく可能性を感じました。何よりも強調したいのは、特定の人ではなく履修生全員に顕著な効果が見られたことです。固有の能力は他者との快い関りの中で発見されて素早く成長していくのではないか、声楽と科学が身体において一体となってアプローチする芸術作品の歌の学びは、その快い関りを作る一つの場になる可能性があるのではないか、との仮説をもちました。
【声楽家としての私の原点】
私の声楽家としての原点は、母にあると思っております。母は優しく控えめで芯の強い人でした。母が私の音楽の感受性を見つけ、父と共に大切に護り育んでくれました。「感受性が強すぎて育てるのが難しい」と幼稚園の先生に言われたことなど、成長の様子が育児日記に美しい文字で記録されております。最初のリサイタルの後に、「感受性が強くて良かったわね」と言った時の、とびきり優しい母の微笑を今も思い出します。幼稚園の先生の言葉をずっと心に留めていたのだと思います。また、母は20年前に自らのホームページを作って雛祭りのお寿司の作り方などを公開しており、私にも勧めていました。このホームページができたことを喜んでいると思います。父と母は厳しい経済状態の中でも音楽学習環境を与えてくれました。妹と弟も共にいてくれました。父と母と弟は帰天しましたが、歌を歌うと必ず一緒に居ることを感じることができます。
【声楽の楽器としての身体】
声楽の楽器は身体です。
歌には身体を活性化し感受性を育む可能性があると思います。
一声楽家の体験を何か活用していただけましたら幸いに思います。
70才を過ぎて、私の声楽の楽器である身体と心は、
夫との健やかな日々の暮らしの中で護られていることを深く実感します。
この世を去る瞬間まで…微力ながら精一杯、声楽家として精進し、
歌の喜びを多くの人と分かち合うことを願って、地道に努めて参りたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
2022年12月18日(71才誕生日前日)にて
略歴
- 1951年 12月19日東京都に生まれる(父 豊田直平 母 喜久子の長女)
- 1956年 ピアノ及び聴音ソルフェージュのレッスンを受け始める
- 1970年5月 声楽のレッスンを受け始める
- これまでに、声楽を、萩谷納、柴田睦陸、柴田喜代子、エレン・ボゼニウスに師事し、中山悌一の薫陶を受けた。また、ボイスコーチのジャンニーナ・スターノ、シモン・バッディ、コレペティトアのフランコ・フェッラーリス、フランク・エーガーマン、ヘルフリート・フィールテル、ヴォルフガング・フックスベルガー、スティーヴン・ローチ、に師事した。
- 1970年3月 桐朋学園女子高等学校普通科卒業
- 1972年3月 桐朋学園芸術短期大学音楽専攻卒業
- 1972年4月 桐朋学園大学音楽学部声楽専攻2年次編入学,1975年3月卒業
- 1975年4月-1987年3月 桐朋学園芸術短期大学部 音楽専攻(声楽)非常勤講師(1978-1989留学期間を除いて)
- 1984年-1996年3月 桐朋学園大学 音楽学部声楽専攻 非常勤講師
- 1975年4月 東京二期会オペラ研修所入所(21期生)
- 1976年2月 東京二期会公演オペラ《タンホイザー》お小姓役で初舞台
- 1977年度 文化庁国内研修生
- 1978年1月 東京オペラプロデュース公演オペラ《ペレアスとメリザンド》メリザンドで初めての主役
- 1978年3月 渡独.ドイツ・ケルン音楽舞踊大学マスタークラスに入学(エレン・ボゼニウス教授)
- 1979年6月 帰国 ※帰国のきっかけは下記の2公演の出演
- 1979年9月 東京オペラプロデュース公演《セヴィラの理髪師》ロジーナ
- 1980年2月 東京二期会公演《フィガロの結婚》ケルビーノ
- 以後、1996年まで年間5か月ほど、1997-2001,2005-2008年は年間1か月ほど、ボイスコーチ(スターノ/独デュッセルドルフ)、コレペティ(フェラーリス/伊ミラノ、フィールテル/独デュッセルドルフ、ローチ/伊ローマなど)の指導を受ける.2002-2004年は年間4か月ほどウィーンで研修(フックスベルガー、バッディ)
- 1983年 第11回ジローオペラ賞受賞 授賞理由:オペラ《セヴィラの理髪師》ロジーナの演唱
- 1983年 11月 初リサイタル(毎日ゾリステン主催/イイノホール) ピアノ:渡辺健二
- 1984年 第16回サントリー音楽賞受賞 贈賞理由として https://www.suntory.co.jp/sfa/music/prize/winner.html オペラ、オラトリオ、コンサートなどにおいて今日の声楽家として の新鮮な感覚をもった存在を示した、その目覚ましい活躍によるものです。特に贈賞理由 としては、①昨年9月1、2日の日生劇場におけるオペラ<コシ・ファン・トゥッテ>(モー ツァルト)でのデスピーナ役、②同9月25日に上演されたオペラ<ホフマン物語> (オッフェンバック)で、日本人としてはじめてオリンピア、アントニア、ジュリエッタ とステルラの4役を受け持ち見事に演じ分けたこと、③第114回「毎日ゾリステン」(同 11月28日)として行たった初のリサイタル、同11月9日の「プロムジカ合唱団」定 期の小泉和裕指揮による<天地創造>(ハイドン)などでの知的で端正な歌唱表現。
- 1987年 CD貴志康一作曲『オーケストラ版日本歌曲:かごかき、赤いかんざし、天の原、かもめ』演奏(東京都交響楽団定期演奏会ライブ録音CD『仏陀』)
- 1995年 CD『無伴奏による日本の唱歌』VICC169発表
- 1995年 初めてのモノオペラ(企画・主演)《火の遺言》一柳慧 作曲、大岡信 詩 浜離宮朝日ホール他5ホール6公演
- 1997年 CD木下牧子作曲『浪漫歌曲集』
- 1999年4月 国立法人北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科博士前期課程入学(知識システム基礎学専攻 小長谷明彦研究室)
- 2001年3月 同大学院大学知識科学研究科博士前期課程修了(修士論文:音楽知)
- 2001年4月 同大学院大学知識科学研究科博士後期課程入学(知識システム基礎学専攻 中森義輝研究室)
- 2002年9月~2004年8月 同大学院大学休学(ドイツ・デュッセルドルフとオーストリア・ウィーンでボイスコーチ及びコレペティとの研修、及び、ザルツブルグでH.v.カラヤンの科学研究についてリサーチ研究)
- 2007年3月 北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科博士後期課程修了
- 2008年3月 同大学院大学、知識科学博士号取得(博士論文:クラシック音楽歌唱における知識創造モデル-スキルサイエンスからの接近-)国立国会図書館書誌番号00001043904
- 2008年4月 慶応SFC研究所上席研究員・北陸先端科学技術大学院大学産官学研究員(2009年3月まで)
- 2010年4月 沖縄県立芸術大学・大学院 音楽学部声楽専攻教授
- 2011年 オペラMulier fortis音楽部分日本初演(沖縄県立芸術大学奏楽堂)
- 2013年 オペラMulier fortis舞台公演日本初演(平尾力哉脚本版,沖縄県立芸術大学奏楽堂)
- 2013年9月 日本声楽発声学会沖縄支部発足、2021年11月30日解散
- 2017年3月 沖縄県立芸術大学定年退職
- 2018年9月~2022年3月 東京大学教養学部「芸術創造連携研究機構」非常勤講師(授業『楽器としての身体:声楽の実践と科学』) https://www.youtube.com/watch?v=BCC-Y2Wr-dg&t=14308s
- 2018年11月 木下牧子作曲《暁の星》夏目漱石〈夢十夜〉より「豊田喜代美ソプラノリサイタル」サントリーホールブルーローズ、ピアノ田中悠一郎
- 2019年11月 教会音楽家ドイツ国家資格C取得
- 2021年3月6日 オペラMulier fortis(勇敢な婦人・細川ガラシャ)演奏会予定の中止(コロナ禍のため)
- 2022年1月10日 日本歌唱芸術協会(本部:沖縄)発足(代表理事)
- 2023年11月17日 オペラMulier fortis(勇敢な婦人・細川ガラシャ)コンチェルタンテ Constantia役 旧東京音楽学校奏楽堂/澤和樹:指揮 加賀清孝 金沢青児 小池優介 小貫岩夫 大上幸子 西山詩音 鈴木愛美 吉川 菜花 上薗 綾奈 神倉 辰侑 中島 澪 佐久間龍也 林翔子 マネジメントMAE.
- 2024年5月15日 CDリリース FOCD9898 豊田喜代美ソプラノ ①貴志康一歌曲 ピアノ渡辺健二 ②豊田喜代美委嘱作品 木下牧子モノオペラ《暁の星》夏目漱石”夢十夜”より ピアノ仲村渠悠子
豊田喜代美 プロフィール 2022年12月現在
- 東京生まれ。桐朋学園大学音楽学部声楽科卒業。ドイツ・ケルン音楽舞踏大学マスタークラス留学(E.ボゼニウス研究室)。国立法人北陸先端科学技術大学院大学博士前期・後期課程修了。博士号取得(知識科学/2008年/北陸先端科学技術大学院大学/論文 “クラシック音楽歌唱における知識創造モデルースキルサイエンスからの接近”)。国立国会図書館書誌ID 000010439041
- これまでに共演の指揮者は、小澤征爾、若杉弘、朝比奈隆、渡邉暁雄、秋山和慶、尾高忠明、高関健、大野和士、小林研一郎、岩城宏之、小泉和裕、井上道義、沼尻竜典、大友直人、ホルスト・シュタイン、ロビン・オニール、ヘルベルト・ケーゲル、ズデニェク・コシュラー、ジェームズ・ロッホラン 他。
- オペラ作品では主に東京二期会、また日生オペラ劇場、東京オペラプロデュース主催公演などに出演し、《フィガロの結婚》ケルビーノ・スザンナ、《ドン・ジョバンニ》ツェリーナ、《イドメネオ》イリア、《コジ・ファン・トゥッテ》デスピーナ・フィオルデリージ、《セヴィリアの理髪師》ロジーナ(第11回ジローオペラ賞受賞)、《ペレアスとメリザンド》メリザンド、《こうもり》ロザリンデ、《魔弾の射手》アガーテ、《夕鶴》つう、《ヴォツェック》マリー、《トスカ》、《蝶々夫人》、《ファルスタッフ》ナンネッタ、《ホフマン物語》全4役他、日本創作オペラ作品初演は、間宮芳生《夜長姫と耳男/夜長姫/水戸芸術館杮落し》夜長姫、池辺晋一郎《呼び交わす山河/預源院/石川県立音楽堂杮落し》、モノオペラ一柳慧《火の遺言》、NHKオペラ《平泉炎上》かえで、他、20作品以上の主役を歌っている。
- オーケストラ作品では、新日本フィル、日本フィル、東京都交響楽団、東京交響楽団、NHK交響楽団、新星日響、シティフィル、大阪フィル、大阪センチュリー響、関西フィル、オーケストラアンサンブル・金沢、札幌交響楽団、九州交響楽団、群馬交響楽団、名古屋フィル他の定期演奏会に出演し、ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》《交響曲第九番》、モーツァルト《レクエイム》《モテット》他、J.S.バッハ《マタイ受難曲》他、ブルックナー《ミサ曲》他、ヘンデル《メサイア》他、ブラームス《ドイツ・レクイエム》他、マーラー《交響曲第二番》《交響曲第四番》《子供と角笛》》《交響曲第八番/SopⅡ/L.ポップ,B・ヴァイクルと共演》、 ブーレーズ《 プリスロンプリ》日本初演、ウエッバー《レクイエム》、他のソリストを演奏。『N響90周年記念シリーズ/若杉弘指揮/ヘンデル・メサイア(モーツァルト編)』、『新日本フィル/朝比奈隆/ニーベルングの指輪全曲』他、多くの演奏会ライヴがCD化されている。
- NHKニューイヤーオペラコンサート、題名のない音楽会、NHK.FM放送、他のTV・ラジオに出演。レコード・CDはオーケストラ定期演奏会ライヴの他に、木下牧子浪漫歌曲集、貴志康一日本歌曲(オーケストラ版/都響定期ライヴ)、無伴奏による日本の唱歌、他。
- 2010年4月より2017年3月(定年退職)まで沖縄県立芸術大学教授。
- オラトリオオペラMulier fortis(1698年ウィーン初演/B.シュタウト作曲)の楽譜校訂および演奏を2001年から継続しており2011年に音楽部分を日本初演(沖縄県立芸術大学奏楽堂演奏会)、2013年・2014年にオペラ公演として沖縄県立芸大奏楽堂演奏会、上智大学創立100周年記念公演を行った。2021年3月演奏会予定がコロナ禍のため延期となり、現在、公演準備を進めている。
- 2018年から2021年度、東京大学『芸術創造連携研究機構』の授業『楽器としての身体:声楽の実践と科学』を身体運動科学者の工藤和俊氏と共に担当し、個々人に注目した身体運動科学の見地を取り入れた声楽トレーニングを、履修生全員が共有することを重視して実施し、身体全体の機能活性化および歌唱による芸術創造体験を目的とした。2022年2月出版の"Arts-Based Method in Education Research in Japan"(Brill Publishers)の中の、“Music-Based/Inspired Scientific Research and Liberal Arts Education”を工藤和俊氏と執筆した。歌唱芸術の及ぼす人への作用についての研究は継続されている。
- 日本歌唱芸術協会(代表)、東京二期会、日本演奏連盟、ウィーン・ハプスブルク宮廷芸術家友好協会、日本声楽発声学会、各会員。
- 2019年教会音楽家ドイツ国家資格C取得。
- 第11回ジローオペラ賞受賞 授賞対象:オペラ《セヴィリアの理髪師》ロジーナの歌唱と演技
- 第16回サントリー音楽賞受賞 受賞理由:①昨年9月1、2日の日生劇場におけるオペラ<コシ・ファン・トゥッテ>(モー ツァルト)でのデスピーナ役、②同9月25日に上演されたオペラ<ホフマン物語> (オッフェンバック)で、日本人としてはじめてオリンピア、アントニア、ジュリエッタ とステルラの4役を受け持ち見事に演じ分けたこと、③第114回「毎日ゾリステン」(同 11月28日)として行たった初のリサイタル、同11月9日の「プロムジカ合唱団」定期の小泉和裕指揮による<天地創造>(ハイドン)などでの知的で端正な歌唱表現。https://www.suntory.co.jp/sfa/music/prize/winner.html
- 【関連情報】
- 読売人物データベース
- リサーチマップ豊田喜代美(https://researchmap.jp/gratiamusic1_11_4)
- 東京大学芸術創造連携研究機構発足シンポジウム 「学問と芸術の協働 ―アートで知性を拡張し、社会の未来をひらく―」(https://www.youtube.com/watch?v=BCC-Y2Wr-dg&t=14308s)
- 日本歌唱芸術協会(https://www.jsaa-okinawa.org/)
- プロコミュニケーション(http://procoinc.com/management/)